石川県商工会連合会の平成25年9月号に「WindowsXPのサポートが終了したらどうなるの」という記事を掲載しました。以下は内容です。
来年、2014 年 4 月 9 日(日本時間)をもちまして、Windows XP、Microsoft Office 2003、Internet Explorer 6 のサポートが終了します。開発元であるマイクロソフトからのセキュリティ更新プログラムの提供が終了します。
セキュリティ更新プログラムが提供されないということは、今後、Windows XPにセキュリティ上の重大な欠陥(脆弱性[ぜいじゃくせい]といいます)が見つかっても、それを解消する更新プログラムが提供されないということになります。脆弱性が解消されていないWindows XPで、インターネットやメールを使っていると次のような危険性があります。
•インターネットを経由して脆弱性を悪用する攻撃を受けると、ウイルス感染の被害やパソコンへの侵入などの不正アクセスを許してしまう
•脆弱性を悪用してウイルス感染させる仕掛けを施された悪意あるウェブサイトを閲覧するだけで、ウイルスに感染させられてしまう
•脆弱性を悪用してウイルス感染させる仕掛けを施されたファイルを開くと、ウイルスに感染させられてしまう(メール添付で届くPDFファイルやオフィス文書ファイルなど)
脆弱性が解消されていないパソコンで、インターネットやメールを使い続けていれば、いとも簡単にウイルスや不正アクセスの攻撃に遭ってしまい、最悪の場合は、
•パソコンの乗っ取りや遠隔操作をされてしまう
•他のパソコンやサーバーに対して攻撃を行う踏み台として悪用されてしまう
などの被害を受ける可能性があります。
サポートが終了してしまう前にOSをアップグレードすることは、セキュリティの観点から非常に重要です。
OSの移行では、Windows XPを上書きしてWindows 7、Windows 8にアップグレードする方法とアップグレードされたOSの搭載されている新しいパソコンを購入する方法の2つがあります。
どちらにしても導入済みアプリケーションの新OSでの動作確認や、データの移行作業など、入れ替えにあたって調査する必要があります。
既存のパソコンでアップグレードする場合は、元のマシンの性能が低ければ、アップグレードそのものが上手くいかないことや、導入後パフォーマンスが著しく低下してしまうことが起こり得ます。
お早めに対応策を決めて、余裕をもって対応を実施することが大切です。
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